貴方のために出来ること part.2【名探偵コナン】

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Aside


秀一がNOCであると、組織にバレてしまった事がわかった。
何故バレたかと言うと、組織の幹部(ジン)を捕らえようと罠を張ったが、同じFBIの仲間の行動で相手に気づかれてしまったと……。


なので日本を離れ、急遽アメリカに戻ることになった。急いで出国の準備をする秀一の背中を見て、私は考えていることがある。


(……NOCである秀一の出国を、組織が何も仕掛けないわけない)


スコッチの時は秀一とバーボンだったけど、他にNOCと気付かれた人達は悉(ことごと)く殺されている。秀一も例外ではない。秀一にはFBIの仲間がいるけど、組織の幹部がどう動くかはわからない。


(……このまま何もせずに秀一といて良いの？何か合っても、この姿じゃ何もできないのに？)


ぐるぐると思考にのめり込んでいたから、秀一に声を掛けられてる事に気付かなかった。


「……、A」


『み？』


「折角こちらの生活に慣れてきたのに、向こうに戻ることになってすまないな……」


『みゃあ、みゃ(大丈夫、仕方ないもん)』


「明日はまた少しの間、窮屈な思いをすると思うが我慢してくれよ？」


秀一はそう言って、キャリーケースを指差す。またあれの中で12時間過ごすのか……。と少し憂鬱になったが、文句を言っても仕方がないので返事をする。


『みゃあ(はーい)』


「今日は、思う存分構ってやるからな」


『みゃあ♪(やった♪)』


その言葉が嬉しくて、秀一の胸に飛び込み頬にすり寄る。いつも忙しい秀一が側にいてくれる。遊んでくれる。それがすごく嬉しくて、幸せで、時間があっという間に過ぎて行く。


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