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店の扉を開けると店主とウォッカ、そしていつだったかの昼間にあった女。
俺が睨み付けても視線を逸らすことなく、むしろ笑顔を向けてきた。見た目はガキみたいに小せぇが、纏ってる雰囲気はガキのそれじゃない。ちゃんと女だった。
(こんなところでまた会えるとはな……)
吸い込まれるように、その女に近づき隣に座る。途中ウォッカに、声を掛けられたような気がしたが無視だ。
店主に酒を頼み、酒が来てから口を開いた。
軽くいくつか質問したがこの店に来るのは初めてで、酒事態初めて口にしたらしい。成人したばかりか?
次に何を聞こうかと考えていれば、約束の時間になったからかウォッカに話しかけられる。
「兄貴、来やせんでしたね」
「チッ!元々気乗りしてなかったようだからな」
「どうしやしょう?」
「…………消すか」
めんどくせぇが、邪魔になりそうなやつは消しとかねぇとな。そんなこと考えていたら女に話しかけられた。
『えっと……お取り込み中、申し訳ありません』
「なんだ?」
『Segretoです』
「「は?」」
『ですからSegretoです』
こいつが情報屋-Segreto-?あの何も出てこなかった?嘘だろ?
「……お前が?」
『はい。来ているので消さないでくださいね?』
「…………」
物騒な話をしてるにも関わらず、以前と同じように笑う女。普通の女なら怖がる。情報屋をやっていれば多少度胸はつくだろうが。こいつは全くぶれない。
『では早速、御依頼して頂いたデータになります』
ポシェットからUSBメモリーを取り出し、俺達の前に差し出す。それを受け取り、ウォッカに目線で合図する。それを受けたウォッカは女の前に茶封筒を差し出した。
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雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時