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『それではこれd「次の依頼だ」……はい?』
「見ろ」
『…………はい』
ジンに差し出されたのは、また違う大手企業の資料。ただ所々不備があったり、間抜けなところがあったり、大切な部分の情報がなかったりしてる。
『えっと……、完璧ではないようですね?』
「あぁ。今度はここを調べろ。報酬は上乗せする」
『お金が欲しいわけではないので、お断りします』
「あ?」
ギロリと睨んでくるジン。僅かに殺気も混じってるけど関係ない。
『お断りします』
ジンを真っ直ぐ見て答える。そんな様子にウォッカは冷や汗を出して固まってた。
「……何故だ?」
『先程、あなたが仰っていたではありませんか。“気乗りしてなかった”、と』
「……言ったな」
『無理強いはキライです。私は私のやりたい
「…………」
ではこれで。とカウンターに飲み物代を多めに置き、BARを出る。しばらく普通に歩き大通りに出て、つけられてないか確認したが、そんな心配はいらなかったようだ。
タクシーを拾って念のためにと、少し遠回りしながら帰宅することにした。
──お家に帰ったら、秀一が既に帰っていた。
「お帰り、A」
『みゃあ(秀一ただいま)』
「またこんな時間までうろちょろt……A?」
秀一の言葉を遮って飛び付く。真っ黒いのからの嫌がらせで疲れたのか、秀一の匂いや暖かさに安心する。すりすりと甘える私の頭を、優しく撫でてくれた。
その一定の動きが心地好くて、気付いたら私は秀一の膝の上で深い眠りに落ちていた__。
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雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時