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松田side


爆弾犯からの予告を受け、急ぎ杯戸町のショッピングモールにある大観覧車に来たが、既に大騒ぎになっていた。それを横目に目的の72番のゴンドラを見つける。


目暮警部が従業員へと声を掛けている間に、俺は目当てである72番目の観覧車へと近付く。中を覗き見ると、座席の下に爆弾が設置されていた。


「で?72番目のゴンドラは今どの辺りに……」


「ああ……それなら丁度、今下に……」


「おっとと……円卓の騎士は待ってなかったが……変わりに妙なものが、座席の下に置いてあるぜ……」


「ま、まさか爆弾!?」


「ちょ、ちょっと松田君!?」


「大丈夫……こういう事はプロに任せな……」


止めようとしてくる佐藤を制して、俺はゴンドラに乗り込み扉を閉める。
鞄を下ろし解体用の工具を広げて、座席の下にある爆弾と対面した。


ペンチを片手に導線を切っていると……


ガコン!


という音で観覧車が止まった。それと同時に携帯の着信がなり、ディスプレイには佐藤の文字。空いている手で電話に出る。


「もしもし松田君?松田君!?大丈夫?」


「ああ……だが今の振動で妙なスイッチが入っちまったぜ……」


「え?」


「水銀レバーだ……わずかな振動でも中の玉が転がり、玉が線に触れたらオダブツよ……俺の肉片を見たくなきゃ、こいつを解体するまでゴンドラを動かすんじゃねーぞ!」


「で、でも爆発まで5分もないわよ!」


「フン……この程度の仕掛け3分も……ありゃ……っ!?」


ふざけたメッセージが爆弾の液晶パネルに表示された。


≪勇敢なる警察官よ……君の勇気を称えて褒美を与えよう……もう1つのもっと大きな花火の在処のヒントを……表示するのは爆発3秒前……検討を祈る……≫


爆弾を止めてパネルの電源が落ちると、2度とそのヒントは拝めなくなる。爆弾犯は最初から、警察官をゴンドラに閉じ込めて、この文字を見せるつもりだったってことか。


見当がついているもう1つの爆弾の在処を、何処かの病院だと、佐藤に説明して電話を切った。


.

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設定タグ:名探偵コナン , トリップ , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
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雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時

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