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まぁ、こんな感じで現在に至る。
流石にこんなところで寝かしとくわけにはいかないから、起こそうとしてるんだけど……。
『みゃー!!!!(起きろー!!!!)』
「スースー」
……無理です。
ソファで寝てるなら、まだ以前のように布団掛けてあげれば良いかもしれないけど、今回は玄関で寝てる。疲れは取れないし、体も冷える。
何より明日の仕事に支障を来したら、大怪我したり、運が悪ければ死ぬ可能性もある。そんなのは考えるのもイヤだ。だから
(……今回は仕方ないか)
私は一度、秀一から離れて寝室に戻り、ベットに置いてあった秀一のスウェットに潜り込んで人間になる。
『ふぅ。下は……いいか』
相変わらず大きい秀一の服(私が小さいんだけどね)。上一枚で太腿の半分まで隠れるから、ズボンは履かなくても見えない。
長い袖を腕捲りしながら、寝ている秀一の所まで戻る。静かに寝息を立てている秀一の顔を覗き見て、頬を軽く撫でた。
(そのまま寝ててね)
そう願い、秀一の片腕を自分の首に回して背負うように立とうと……したけど立ち上がれない。
(秀一重い……)
寝てる人って重いんだよねぇ……あはは;
半獣になって尻尾を秀一の腰回りに絡ませて、何とか立ち上がった。秀一の足を引き摺りながら寝室へと向かう。
ゆっくりとベットに寝かせて布団を掛けてあげたら、ぐいっと腕を引っ張られ、布団の中に引きずり込まれた。
(っ!?起きた!?)
「スースー」
(……寝てるし。私抱き枕じゃないんだけどな)
なんと秀一は私を抱き枕のように、ぎゅっと抱き締めて寝てる。私の胸に顔を埋めて。
(苦しくないのかな?)
不二子ほどはないけど、それなりにある方だと思う。息できるんだろうか?
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雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時