貴方のために出来ること part.11【名探偵コナン】

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なんてやっていれば、そろそろお仕事の時間だ。立ち上がって、ケーキは諦めてのんびりやるか。と気持ちを切り替えれば


「あ！さっきの客引きの娘！」


「一時間後って言ってた通り接客してる！」


うわっと増えたお客に、笑顔を忘れて呆けた顔をしてしまう。つーか何事？


「Aちゃん、一時間後に接客に入るって言ったの？」


『はい。いつからお店に入るか質問されたので』


「原因それだよ……」


『え？』


「これからたくさん来るわよ」


にっこりと笑顔を向けてくる有希子さん。新ちゃんの“原因”って言葉はよくわからんけど、たくさん来るならまだケーキの道は絶たれていない！ってことで頑張ることにした。





＿＿が、


「……お姉ちゃん大変そう」


「だな……」


「あらぁ……」


誰か助けろって心から思う。


「お姉さん、注文よろしく！」


『すぐお伺います』


「すみませーん」


『ヘルプお願いします』


「そっちの娘が良いんだけど……」


「……神谷さーん」


『少々お待ち下さい』


「写真一緒に」


『申し訳ありません。写真はご遠慮願います』


ホール内をぐるぐる動き回る。目が回るんじゃないかと言うくらいに。そんな中、盗撮しようとしてるやつらがいるんだ。そんな隙は与えんってことで、写らないよう人や物に被るように立つ。


「──をお願いします」


『かしこまりました』


注文を受けて、料理担当へオーダーを伝えるため仕切り内に入る。その際に梅ちゃんに視線を向け、“飲み物くれ”とジェスチャーすれば、200mlのペットボトルのお茶をくれた。蓋を開けて一口口に含めば


「すみませーん！」


『っ!?ｺﾞｸｯ)は、はい！すぐに』


急いで蓋を閉めて、梅ちゃんへ放りながらホールへ戻る。お茶もまともに飲めん！くそっ！


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