貴方のために出来ること part.11【名探偵コナン】

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公園から少し離れた距離にある、防犯カメラに映った２台の黒のワゴン車。ナンバーがわかっていれば、すぐにどっちだが分かったんだけど。今更言っても仕方がない。どうやって特定しようか考えていれば


「……こっちだ」


と一つの映像を指差す梅ちゃん。「車体の側面に擦った痕があったのを記憶してる」って。


『ﾆｬﾊ。おーけー。そっちを追尾だ』


梅ちゃんの言葉を信じて、あちこちとハッキングを掛けていく。ただ今の時代……時代って言うのもおかしいけど、10年後と比べて防犯カメラが少ないんだよね。なので


『梅ちゃん、これ付けて』


手渡したのはインカムと携帯。意味が分からないという顔の彼に説明する。


『私がここで指示出して、梅ちゃんがバイクで追う』


「は？んな事してないで警さt『そう言わずに、ここまで見たんだから協力してよ』……はぁ。いつ警察に連絡すんだよ？」


『アジトを確認した後だね』


「わかった」


『とりあえず○○街道から○○へ向かって。そこから先は今から探す』


「あぁ」と頷いた梅ちゃんは、そのまま個室から出ていった。それを見た後、私はもう一つの携帯を取り出す。


『まさか……、今使うことになるなんて思ってなかったな……』


手に持っているのは、アスティとして使っていた携帯だ。電源を入れれば、メーカーのロゴが出て来て画面が立ち上がる。起動してる間にもワゴン車を追うように手を動かす。


起動したのを確認後、番号を押せばﾌﾟﾙﾙﾙｯと無機質な音が耳につく。相手が出れば


『どこ？』


＜まだ○○街道出たとこだ。ところでミケブチが普通に付いてきたが？＞


『どんまい』


＜おい……＞


ご飯死守って言葉を守ってんだよ。なんてやり取りをしながらも、手を動かし続ける。


＜そろそろ街道を抜ける＞


『ん。じゃあ大通りを抜けたら左折。そこから○○方面へ。三つ目の信号を右。そして──』


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