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１人は竹刀を振り上げて来たので軽く横に避け、腹目掛けて一振り。声を上げることなく倒れる。
２人目は竹刀を片手で構えながら、距離を詰めてくる。相手の竹刀を持つ手に向かって、下から竹刀を振り上げれば、腕が上がり竹刀が手から抜けて隙だらけに。振り上げた竹刀を顔面に叩きつければ、相手は倒れた。
もう一人は手に持った竹刀を、突きの要領で突進してくる。それに合わせるように竹刀を突き出せば、刃先がぶつかり相手の勢いを殺す。刃を滑らせるように移動させ、相手の懐へ入る。切っ先を腹にめり込ませれば
ﾄﾞｽｯ!ﾄﾞｻｯ!
膝から崩れ落ちた。足元に倒れた人達を一瞥して、梅ちゃんへ顔を向ける。あとは何とかなるでしょ？って。
私の言いたいことがわかったのか、彼は正面に顔を戻し相手を見据える。残りは２人。
その人達は私を見て顔に恐怖を浮かべていたが、私より梅ちゃんを気にした方がいい。簡単に倒しちゃったから、彼もスイッチが入ったみたいで。やる気満々だ。さっきよりもずっと良い空気が流れてる。
噂なんてのは尾ひれがつくもの。この人達は確かに、そこらの不良よりは強いかもしれない。でも毛が生えた程度だ。私と会ったばかりの梅ちゃんなら勝てなかっただろうけど、でも今なら楽勝……とまでは行かなくても、勝てない相手じゃないんだよ。
梅ちゃんは相手をよく見て、避けれるものは全て避ける。避けれそうもないものはガードをしてダメージを最小限に抑えた。相手に少しでも隙があれば積極的に狙い、合わせられるのならカウンターを狙う。
しばらくすると梅ちゃんの奮闘が終わった。肩で息をしてるけど、大きな怪我はない。それを見て私は、色黒の少年の元へ竹刀を返す。そして
『今回のことは内緒にして頂けますか？』
しーって指を１本立てて、お願いする。ｺｸｺｸと頷いた少年に笑みを向け、感謝の言葉を言いつつ頭を撫でた。
「……おい、誰か来る前に行くぞ」
『わかっていますよ』
梅ちゃんの言葉に顔を向け、少年に背を向けて歩き出す。
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雪丗(プロフ) - そるてぃーらいちさん» 確かに銃刀法違反ですねw本当でしたら剣道に限らず、空手やボクシングなどの武道をやっている人は一般人に拳や竹刀を向けてはいけないんですよね。分かってはいたのですが、梅ちゃんに成長して欲しかったんですっ…！(><)目を瞑って頂けると助かります(^-^; (2020年3月26日 21時) (
レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
そるてぃーらいち(プロフ) - 440話位で段持っている人が木刀で喧嘩してて笑いましたw完全に銃刀法違反てすねw (2020年3月26日 12時) (レス) id: 5df2838d1a (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - キキさん» 「面白い」や「夢主ちゃんかっこいい」など言って頂けると書く意欲が湧いてきます。ありがとうございます！作者は現在単純脳なので、読者様にもう1話プレゼントをお送りします(^^) (2019年1月21日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - 今回も面白かったです♪刃物を持った相手にも余裕の夢主ちゃん、かっこいいですね！更新ありがとうございました！これからも応援しています(^o^) (2019年1月21日 18時) (レス) id: cc6696e063 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 神酒さん» ありがとうございます！これからも楽しんで貰えるように頑張りますよ！ (2018年12月18日 17時) (レス) id: b6a8bd3c6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2018年12月2日 15時
