貴方のために出来ること part.11【名探偵コナン】

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＿＿修学旅行二日目。
相変わらず、梅ちゃんと二人でふらふら適当に歩く。もうね。先生が見て見ぬふりしてるの。唯一梅ちゃんへ言った言葉が


「問題は起こすな！それだけ守ってくれれば、自由にしていい！」


だった。そして私には


「神谷！梅原が何かしでかす前に止めろ！無理なら逃げろ！いいな!?」


って。私は先生公認の梅ちゃんの見張り役だ。面倒事を押し付けられたような感じでもある。まあ自由にふらふらして良いって方が、魅力的なので自分から立候補するが。


どこに行こっかー？て聞きながら、並んで歩く。「どこでもいい」って答えが帰って来たので、適当に歩くことにした。


『うまっ。うまっ！』


「本当によく食うな……」


『食べ物なんだから食べるでしょ』


「いや……そうじゃねぇだろ……」


呆れ顔の梅ちゃん。まあ滅多に遠出なんてしないから、こっちの食べ物を食べれるだけ食べておこうかと思って、食べ歩きしようってことになったのだ。


出店があれば顔を出し、試食可能とあれば口に放り込み、名物とあれば店の中へ。もう何軒目か、わからんほどのお店に入っている。


大通りを抜けて静かな通りを歩きながら、手に持っている物をもぐもぐと食す。


『食べないの？』


「そんなに食えるか……」


『美味しいのに……』


梅ちゃんも最初の方は、私に付き合って食べ歩きしてたんだけど、今では見てるだけ。一口だけでも食べる？って差し出すけど「いらん」って。


「……お前、そんだけ食うのにチビだよな。どこに吸収されんだ？」


『知らない。けど、チビは余計だ』


ｹﾞｼｯ!と裏拳を腹に入れてやれば、「腹はやめろ……」ってお腹と口を押さえていた。リバースするかもしれないから、距離を取ることに。


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