貴方のために出来ること part.11【名探偵コナン】

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それは優作さんに聞いてみないと、何とも言えないけど。って考えていれば


「神谷さん！さっきのイケメンのお兄さん達誰!?」


『イケメン？』


「抱き締められたりしてた人！」


『松田さんと萩原さんですか？』


「そう!!恋人!?」


『恋人？私が？それは御二人に失礼です。こんなのより、御二人にはずっといい人います』


「「「…………」」」


言い切ったら、残念なものを見るような目で見られたんだけど……何でかな？


ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ!


と待ちに待った放送のチャイムが鳴った。みんなしてスピーカーへ顔を向けて、一字一句聞き漏らさないように静かに時を待つ。


≪──続きまして、今年度売上No.1のクラスを発表致します≫


ゴクリと喉を鳴らして祈るようにしている人を横目に、私もスピーカーを見る。


≪２年○ぐm「「「やったぁぁぁあ!!」」」≫


クラス番号が出た瞬間にみんな叫ぶ。お陰で放送が最後まで聞こえなかった。まあいいか。


わーい！とみんなでハイタッチを交わす。順番に私の前に来るクラスメイト。え？全員とやるの？って思ったけど、みんなで頑張ったもんね。ってことで受け入れた。


梅ちゃんを除いた全員とハイタッチを交わし終えれば、彼の元へ近付く。片手を目の前に出せば、眉を寄せて嫌そうな表情。でもはぁ……と一つため息付いて、片手を上げてくれたので笑顔で『お疲れ様』とタッチを交わした。


彼の隣に並びながら、みんなの喜んでる様子を眺める。表には出してないが、内心では小躍りを踊るくらいに嬉しい。『わーい！けーきー！』と、ぽやぽやとしていれば「おい」って声を掛けられた。


『なに？』


周りが賑やかだから、私達の声は誰にも届かないだろうと、普段通りの話し方に変える。


「珍しいな」


『何が？』


「お前は学校の奴らに対して、一線引いたところに居んだろ。……学校の奴らだけじゃねぇか。基本的に誰に対しても。だが言葉は砕けてなかったが、俺やミケブチ以外にも自然体になれる時あんだな。……ってなんだよ？」


梅ちゃんの言葉を聞いて、凝視していたらしい。眉を寄せて怪訝そうな顔をこっちに向けている。


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