継いで【オリジナル】

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継いでいった巫女の思い、そこに生まれたのが幻獣王の血をより濃く受け継いだ娘。白銀の髪に赤目、それだけではなく獣のような耳と尾も付いている。

産んだ巫女は、彼女に≪A≫と名前を付けた。

彼女が五歳になったとき、先代の巫女─母─は亡くなった。

母の言いつけ通り、毎日休むことなく続けるお役目。寂しくなることも合ったが、日に日にその感情も薄れていく。

一〇歳になった頃から始まった実験。幻獣王の血が濃いからか、今までの巫女より過激なものだった。苦痛に耐えながら、お役目を果たす日々が続く。

一五歳になった頃、次の世代の巫女を産むように男が宛てがわれる。床に入ったところで異変が起きた。

彼女の中にある幻獣王の力が暴走して、相手を殺してしまったのだ。それから彼女の拘束は厳しくなった。

首と四肢に繋がれた魔力制御の呪が施された鎖。毎日、誰よりも多く穢れを浄化していた彼女だったが、浄化出来る量が大分減った。

変わることないお役目と実験。夜に来る男も変わったが、やはり殺してしまう。最初と同じように暴走してではないが、拒絶すると魔力が膨れ上がり相手が脆く散った。

何度も同じことの繰り返し。国の戦力に関わるため、彼女のところに来る男はやり方を変えた。彼女が心を開くようにと。鎖に繋がれた状態で変わるとは思えないが、鎖を外すという選択肢はない。

一八歳になった頃、再度異変が起きた。いつもと変わらぬ実験だった。彼女に薬を入れた瞬間、穢れが爆発的に増えたのだ。

増えた穢れは彼女に集まる。魔力制御の鎖のせいで、自分に集まる穢れを思うように払えない。

穢れが集まり固まって行く。彼女以外にも一族はいるが、浄化が間に合っていない。彼女の回りを覆い尽くした穢れは

『あ、……あぁぁぁぁあ＿＿＿＿!!!!』

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