貴方のために出来ること part.8【名探偵コナン】

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教室の前まで案内されて廊下で待つ。「呼んだら入ってきてね」って言われたからだ。少し待っていれば、中から「入って」と声が聞こえた。扉に手を掛け開けて一歩を踏み出す。


ｼｰﾝ……


(音がない!?すっごく気まずい……；学校ってこんな感じなの!?今まですれ違い様に見てきた学生とかってきゃっ！きゃっ！うふふ！ってやってたんだけど!?)


でも視線は一身に受けているため、冷や汗だらだらだ。担任に近付き隣に止まる。正面を向いて


『本日からこのクラスで、勉学を共にすることになりました神谷Aです。どうぞよろしくお願いします(ﾍﾟｺﾘ』


先程まで静かだった空間に、わっと声が上がる。教室の所々で「よろしく！」とか、「小さい！」「細い！」とか私の見た目に対しての声も上がる。


さっきは何で静かだったんだろうか？と心内で首を傾げつつ、まあ良いかと気にしないことにした。この後は、私への質問が幾つか飛んで来る。


「どこから来たの？」という質問に“未来から”とは答えられなかったから、適当に『田舎の方から』と答え。
「親の都合で？」という質問に『自分の意思で』と。


その後も幾つか質問を受け「それじゃあ最後の質問」ってことで飛んで来たのは


「恋人はいる？」


だった。何でそんなこと知りたいんだろうか？と疑問に思ったが、『いません』と答える。するとざわめき立つ男子。よくわかんないけど、質問は終わったみたいだから、席につくことにした。


席は窓際の一番後ろで、教室全体やグラウンドが見渡せる。天気の良い日は困りそう。ぽかぽか陽気にやられて、居眠りしてしまうんじゃないかと思うくらい。気を付けないとって苦笑を漏らす。


１日転校日がずれたので、教科書や参考書は昨日の夕方に届いていたらしく、先程先生から頂いた。それを机に出して中を見る。


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