37, ページ39
遊ぶのはこれくらいにして、話を詰めるかって次元の言葉で真剣になる。私も長くここに居るわけにはいかないからね。
「――まぁこんなとこか。後は臨機応変でよろしく〜!」
大まかなことは決めたので解さーん!ってなった。……これって話を詰めるって言うのか?って思ったんだけど、私は二人の側にいる訳じゃないので、まあいいかと戻ることにした。
帰り際に「不二子には言うなよ」って次元に口止めされた。なんで?って一瞬思ったんだけど、不二子はほら。……ね?ってことで頷いておく。
――何事もなく部屋に戻って来たら、不二子がいない。こんな時間にどこ行ったんだ?って思いながら、お風呂入ろうとしたんだけど、廊下の方からばたばたと大きな足音が近付いて来るのが聞こえた。
(やな予感……)
急いで換気口の扉を開けて、猫になりその中に潜る。するとバタンッ!という音を立てて扉が勢いよく開いた。数人の男達が部屋に入り、私が居ないことに騒いでいる。
(こりゃバレたな……)
ヘマなんてしてないと思うんだけど……。と様子を見ていたら、何かを引き摺るように入ってきた男。部屋の中に放るように投げ入れられたのは不二子だった。『み!?(なんで!?)』って声が出そうになったのを、慌てて口を閉じる。
冷静に話を聞いていれば、不二子が宝玉を盗もうとして、そこで捕まってしまったと。
(え?さっき別れるまでは、どこにあるか見当もついてなさそうだったのに?)
って考えていたら、はっと感付く。その場でころころと背中を床に擦るようにすれば、固い異物が当たった感触が。それを尻尾で弾いて転がった物を見てみると……
(盗聴器……)
催眠ガスとかを背中に括り付けて貰うときだなって納得する。
(さすが不二子。抜かりないわ)
呆れを通り越して感心してしまった。男達は私を誘き出すために、今すぐ不二子をどうにかしようとはしてないようなので、一度この場を離れることにした。
(不二子、がんばれー!)
って心の中で応援しつつ、ルパン達の所に戻る。
.
966人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 彼女の正体が記載されている話もありますので。そこを読んで頂いて、わからないことがあれば再度コメントを頂ければ幸いです。お手数をお掛けしますが、よろしくお願い致します。 (2019年6月16日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» この作品を読んで頂き、ありがとうございます。夢主の正体に関してですが、先を読んでおられない読者様がいらっしゃるかと思われます。ネタバレ防止のため、このページ内でのお答えは控えさせて頂きます。読み進めて頂ければ、 (2019年6月16日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 夢主人公って人間ですか? (2019年6月16日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。原作、名探偵コナンを詳しく知っている方と思いました。私もコナンシリーズの夢小説を書いています。宜しければお読み下さい。黒の組織絡みで好みでした。 (2019年6月16日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 何かヤバイ組織かな?今のところは子供達をさらってる感じかな? どうするんかな?ルパン達は何かお宝かもしれないのかな? (2018年8月23日 16時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪丗 | 作成日時:2018年7月22日 12時