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遊ぶのはこれくらいにして、話を詰めるかって次元の言葉で真剣になる。私も長くここに居るわけにはいかないからね。


「――まぁこんなとこか。後は臨機応変でよろしく〜!」


大まかなことは決めたので解さーん!ってなった。……これって話を詰めるって言うのか?って思ったんだけど、私は二人の側にいる訳じゃないので、まあいいかと戻ることにした。


帰り際に「不二子には言うなよ」って次元に口止めされた。なんで?って一瞬思ったんだけど、不二子はほら。……ね?ってことで頷いておく。








――何事もなく部屋に戻って来たら、不二子がいない。こんな時間にどこ行ったんだ?って思いながら、お風呂入ろうとしたんだけど、廊下の方からばたばたと大きな足音が近付いて来るのが聞こえた。


(やな予感……)


急いで換気口の扉を開けて、猫になりその中に潜る。するとバタンッ!という音を立てて扉が勢いよく開いた。数人の男達が部屋に入り、私が居ないことに騒いでいる。


(こりゃバレたな……)


ヘマなんてしてないと思うんだけど……。と様子を見ていたら、何かを引き摺るように入ってきた男。部屋の中に放るように投げ入れられたのは不二子だった。『み!?(なんで!?)』って声が出そうになったのを、慌てて口を閉じる。


冷静に話を聞いていれば、不二子が宝玉を盗もうとして、そこで捕まってしまったと。


(え?さっき別れるまでは、どこにあるか見当もついてなさそうだったのに?)


って考えていたら、はっと感付く。その場でころころと背中を床に擦るようにすれば、固い異物が当たった感触が。それを尻尾で弾いて転がった物を見てみると……


(盗聴器……)


催眠ガスとかを背中に括り付けて貰うときだなって納得する。


(さすが不二子。抜かりないわ)


呆れを通り越して感心してしまった。男達は私を誘き出すために、今すぐ不二子をどうにかしようとはしてないようなので、一度この場を離れることにした。


(不二子、がんばれー!)


って心の中で応援しつつ、ルパン達の所に戻る。


.

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雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 彼女の正体が記載されている話もありますので。そこを読んで頂いて、わからないことがあれば再度コメントを頂ければ幸いです。お手数をお掛けしますが、よろしくお願い致します。 (2019年6月16日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» この作品を読んで頂き、ありがとうございます。夢主の正体に関してですが、先を読んでおられない読者様がいらっしゃるかと思われます。ネタバレ防止のため、このページ内でのお答えは控えさせて頂きます。読み進めて頂ければ、 (2019年6月16日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 夢主人公って人間ですか? (2019年6月16日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。原作、名探偵コナンを詳しく知っている方と思いました。私もコナンシリーズの夢小説を書いています。宜しければお読み下さい。黒の組織絡みで好みでした。 (2019年6月16日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 何かヤバイ組織かな?今のところは子供達をさらってる感じかな? どうするんかな?ルパン達は何かお宝かもしれないのかな? (2018年8月23日 16時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年7月22日 12時

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