貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 【名探偵コナン】

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潜入から６日目。ここ３日は子供用以外の場所を調べている。どうやってかと言うと


≪行ってくるねー≫


＜また埃まみれになるわよ？＞


≪後でお風呂に入るから大丈夫！≫


困ったような顔をする不二子に、ぐっと拳を握りながら笑顔を向ければ、諦めたのかため息が漏れる。そんな不二子を他所に、私は小さくなった。


そして不二子の足にすり寄れば、体に催眠ガスの缶と手袋と足袋を括り付けてもらう。準備完了！よし行こう!!


ぴょーんと飛び上がって入り込むのは、部屋の一角にある換気口だ。全部屋に通じてるから、好きなところに行き放題。但し猫の姿のみだけど。


この姿だと、何かあったときの対処が大変なんだけどね。あははっ。…………笑い事じゃない。マジで見つかんないようにしないと。


実は潜入１日目から目を付けていた換気口。あの男に付いてこの建物に入ったとき、すぐ目に付いた。ロビー、廊下、社長室、不二子の部屋、子供用スペース各部屋など。どこでも繋がってると思ったので、３日目からあちこちと動いてみた。


潜入３日目は四階にある部屋。社長室兼寝室、セキュリティルームと全客室。


４日目は一階の下っ端達の部屋と仕事部屋。それと武器庫。


一気に下に降りたのは簡単だったんだけど、猫の姿では上に戻ることが出来ない。ジャンプしても途中までしか届かなくて、爪を立てて踏ん張っても、ずるずると落ちた。下りるのは片道切符だった。失敗……。


どうやって部屋に戻ったかと言うと、換気口は外にも繋がってるからね。一回外に出て、人がいないのを確認して窓から戻ったよ。


５日目は三階から二階の子供用スペース。表面上からは見えない何かがあるかと思って、全て調べた。


そして今日行くのはセキュリティルーム。ちょっと気になることがあってね。


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