貴方のために出来ること〜もう一つの未来へ〜 【名探偵コナン】

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部屋に戻ったら窓を開ける。窓も逃亡防止のために強化ガラスで、開くのは10cm程度。開けた理由？空気を入れ換えるためじゃないよ？


不二子に顔を向けて、にこりと笑顔を向けながら手を振る。それに彼女も返してくれたあと、姿を変えて窓から飛び出る。重力に逆らうことなくそのまま着地。気付かれないように、敷地内から外へ出る。


しばらく歩いて彼等との落ち合い場所である、路地の影が深い一部分へ。そこへ行けば、上からぱさりと布が被せられ、自分の小さい体はあっという間に包まれた。


「どーだった？」


上から掛かる男の声に返事を返す。


『まだ一日目だからね。なーんも』


「それもそうだな」


布を頭まで被り、体が見えないように隠しながら立ち上がる。目の前にいるのはルパンと次元。二人と別れたあとに、起きたことの報告だ。


「え"!?不二子ちゃんが!?」


「またアイツか……」


やっぱり知らなかったんだなと、二人に苦笑いを向ける。『でも不二子が居なかったら、速攻バレてたんだよ？』って言ったら次元は苦い顔に。ルパンは困ったような顔だ。


『不二子が助けてくれたから、二人への報告もスムーズにできるし、何より正体がバレる心配が低くなった。動きやすいしね。不二子様様だよ？』


って言うと、今度は複雑そうな顔。何を言っても次元の表情が晴れることはないな。そう思って私は諦めることにする。


報告も終わったので戻るー。ってことで、二人と別れて不二子の元へ。


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