貴方のために出来ること【名探偵コナン】

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ただ二人のやり取りを眺めていたら、何となく違和感を感じた。
秀一が自宅に人を呼ぶなんて、今までになかったから変な感じがするのかな？
というか、秀一が私以外とお話ししてるの初めて見た。


夜の散歩では秀一の居るところには近寄らなかったし、秀一とのお散歩では知り合いに会わなかったし。


「A」


『みぃ？(なに？)』


「ジョディは俺の恋人でもある」


『み？』


「恋人だ」


『……みぅ(……恋人)』


「ここまで会話出来るのはすごいわね」


「いつもこんな感じだ」


「A、私ともお話ししましょ？」


『………………』


「A？」


『み？』


「お話ししましょ？」


『みゃ(いいよ)』


秀一に恋人。恋人のジョディ。
何でかわからないけど、二人のやり取りを見ているとモヤモヤする。
でも秀一が楽しそうに笑っているのは嬉しい。だからわからないものは、放って置くことにした。


二人の会話に耳を傾け、会話に交ざって(伝わってない事もあるけど)、遊んでもらって。


ジョディとの初対面はつつがなく終わった。





――ジョディは秀一の恋人だと紹介されてから、良く家に来るようになった。
お陰で秀一の食生活が改善されてよかった。めっちゃ悩んでたからね。
……と思う反面、面白くないような、そんなモヤモヤを感じる日が多くなった。


ジョディも私に良くしてくれる。遊んでくれるし、ご飯もくれる。
二人で遊んでいると、秀一が乱入してくる時もある。
「お前たちだけで遊ぶな」って。可愛いなぁ。なんて思いながら一緒に遊ぶ。
そういうときは心が暖かく感じる。


わからない感情を持ちながらも、何事もなく毎日を過ごす。
そのうち消えるだろうって思って。


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