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まだ治っていない体のまま、うろうろして数時間――
ここは日本ではありません。アメリカでした。
寝てる間に海を渡ってたなんて……随分遠くまで来たなぁ、あはは；
暗い路地裏でゴミバケツにお座りし、ぼけーとしながら今後のことを考える。取り敢えず体を休めたい。
さっきから私の体が小さいのと怪我をしてるのとで、野良猫、野良犬が襲ってくる。
全部撒いてるけど、いい加減うんざりしてきた……。
「カァーカァーカァー！」
「カァーカァー！」
『みゃあ。みぃ？みぅ……(今度はカラスか。君ら暇なの？私はもう疲れたから他所で遊んでよ……)』
「カァー、カァーカァー!!」
立ち上がり逃げ出そうと脚に力を入れたつもりがうまく入らず、そのままバケツから落ちる。
カラス達はそれを見逃さず襲い掛かってきた。
『み!?(ヤバイ!?)』
瞬時に体を丸めて出来るだけ防御する。
カラス達は翼を広げ体を大きく見せながら、嘴でつつく、脚で蹴る、踏んづけるを繰り出してくる。
『みゃぅぅ……(わかった、私の敗けだから勘弁してよ……)』
カラス達には私の言葉が届いてないようで、げしげしと攻撃してくる。流石に防戦一方なのも痛いし、嫌になって来たので反撃でもしようかと思ったら
「お前達、弱いもの虐めは止めろ」
そんな声が聞こえたかと思うと、カラス達が逃げて行った。
その様子を眺めた後、お礼を言おうと顔を上げて相手の人を見る。
長身で黒髪の男の人だった。男の人は屈んで私を見下ろしている。
『みゃあ(ありがとうございます)』
「随分とボロボロだな」
『みぅ(まぁ色々とあったものですから)』
「首輪がないと言うことは野良か？」
『みゃ。みゃあ(そうです。それではこれで失礼します)』
「おい？」
男の人に背を向けてふらふらと歩き出す。けど数歩歩いてそのまま倒れた。
立ち上がろうと手足に力を入れようとするが、一向に入らず動けない。
どうしたものかと考えていたら、浮遊感を感じた。
「手当てをしてやる。うちに来い」
『みぅ(これくらい寝てたら治るから、放って置いていいよ)』
「よし、良い子だ」
『みゃう……(伝わってない……)』
男の人は私の言葉を理解することなんて出来るはずもなく、抱えて歩き出す。
私は動くことが出来ないし、怪我と疲れが溜まっていた為、そのまま意識を失った＿＿＿＿。
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明理(プロフ) - えつ？！そうなんだ？！初耳学…勉強になりました！ありがとうございます！更新始まるの楽しみにしてます！ (2022年1月27日 16時) (
レス) id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 明理さん» 猫の尻尾に骨あるんです。小さくて細い骨が複数個連なって尻尾になっているんです。尾椎というそうですよ(^^)骨の回りにいくつかの筋肉があって、魅力的な尻尾の動き(笑)になっているのです(*^^*)尻尾の短い種類の猫は骨の数が少ないそうで、骨はあるそうですよ(^^) (2022年1月27日 10時) (レス) id: a83da031ca (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 8なんですけど猫のしっぽって骨ありましたっけ？！え？！筋肉じゃありませんでした？！？！ (2022年1月26日 20時) (レス) @page9 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - I like chocoさん» 名前変換機能があるからこそ楽しめますよね(^^)喜んで頂けて何よりです。この作品に目を通して頂き、ありがとうございます(*^^*) (2020年5月8日 2時) (レス) id: 61bafc2705 (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 親に名付けられたより赤井さんに名付けられた方が嬉しいと思ってしまった……！めちゃくちゃ嬉しかった！もう名前あるのに！ (2020年5月7日 18時) (レス) id: 1b7c1dd1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2018年4月11日 18時
