６ / 隕 石 と ク ジ ラ と ラ イ オ ン ページ14
〖忠義〗
いつも俺たちは、別々にお風呂に入ってる
俺が仕事で遅かったりして
亮ちゃんを待たせると嫌だからって言うのが理由
それなのに今日は亮ちゃんの方から
一緒に入ろうって言ってきて
一緒に湯船に浸かって
どうしたんかな？とか思いながら
亮ちゃんから話してくれるのを待つ
話してくれてから理由を聞くのがいつものパターン
だいたい亮ちゃんからお風呂入ろうって言ってくる時は何かあった時
辛い事とか楽しい事とか
大「久しぶりの２人でのお風呂気持ちいいな。」
亮「うん。章ちゃんがくれた入浴剤もええね。」
大「そやな。」
亮「……………………たぁ？」
大「ん？」
亮「これからもずっと一緒？」
大「おん。ずっと一緒やで……………………どうした？何かあった？」
亮「今日な、お客さんに結構言われてもうて。」
大「うん。」
亮「それでな、注文とか運ぶ時にたぁと別れろとか死.ねとかたくさん言われて……」
大「うん、そっか。辛かったな。」
亮「だから、別れた方がいいのかなって」
大「亮ちゃん、今から俺が言うことよく聞いて覚えててな？」
亮「うん？」
大「俺はな、昔からずっと亮ちゃんと一緒に居たいって思ってる。
もしもな、隕石が落ちてきて死 んでまうって時も亮ちゃんとぎゅってしながら
隕石に当たりたいし、海でクジラに飲み込まれるって時も亮ちゃんと一緒に飲み込まれたい、それに動物園からライオンが脱走して食べられるって時も亮ちゃんと一緒に食べられたい。」
亮「うん」
大「俺はそのぐらい亮ちゃんのこと好きやし、愛してるん」
亮「うん」
大「だから、今度また言われたら言い返してええんやで？家の大倉は隕石が落ちてきても、クジラに飲み込まれそうになっても、ライオンに食べられそうになっても俺と一緒に居りたいって言ってるんです！って。」
亮「うんっ、分かった。」
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作者名：しょーゆぽんず x他1人 | 作成日時：2020年3月19日 18時
