B A B Y エ イ ト ７

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亮「……はぁーっ……来そうっ………こわい、」



安「うんうん、怖いな。すごいよ亮、頑張ってる頑張ってる」



10時をすぎる頃になると、陣痛も更に強くなってきた。

普段、弱音を吐くのが苦手な亮が怖い怖いって言って涙を流しながら陣痛に耐えはじめてからもう1時間も経って。

僕の手を握ってくるから握り返すことしか僕には出来なくて、すごく歯がゆい時間だった。



亮「……っ……はぁーっ……ぅーっ…… はぁ、」



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「もう息みたい感じ出てきたかな？……うん、辛いよね。」

「そしたらパパさん、ここのお尻のところをグッと強く押してあげてください！もう赤ちゃんの頭下がってきて息見たくなってくる頃だからね、」



NSTの数値が80を超える頃には、亮にも息みたい感覚が出てきたみたいで。

亮が横になってるから、僕は亮のおしりの辺りを助産師さんに教えてもらった通りに押して。



亮「……う''ーっ……はぁ……んーっ……」



安「亮ー？息まんよ。今息んだら赤ちゃん苦しくなってまうって。しんどいけど呼吸頑張ろな、」



亮「……はぁっ……はぁっ…………ふぅ''ーっ……！」



安「うんうん、上手上手。声たくさん出していいからな」



陣痛の間には水飲ませたり、汗拭いたり、うちわで煽ったり。

陣痛が来たらまた強く押して。

亮も赤ちゃんも頑張れ……。



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