ＴとＲとＹＮ３ (ページ7)

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５８ / h u g の力ページ7

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生理前の亮ちゃんは必ずと言っていいほど不安定になる。

泣いたり、イライラしたり。

俺に当たってイライラする分には良いんだけど、泣いたりするともうどうしようもなくて。

だいたいイライラなんだけど。

でも今日は、泣きたい日みたいで。

朝からずっと泣きっぱなし。

亮「んー、………ｸﾞｽｯ…ともっ……」

智「ん？なぁに？」

亮「ﾝｸｯ……んんっ………ﾋｸｯ…ｯｸ……」

智「んー、ほら俺ギュッてしてるでしょ？大丈夫だよ？」

亮「んーん…………ダメなのっ……」

智「何がダメなの？教えて？」

亮「もっと、……頑張らなっ………、」

智「なんで？亮ちゃんはもう沢山頑張ってるでしょ？みんな知ってるよ？」

亮「ダメなんっ………ｸﾞｽｯ…ﾝﾝｯ………、」

こうなるともう言葉じゃどうしようもなくて。

語彙力なんて全然持ってないからいい言葉も思いつかなくて。

言葉じゃどうしようもないから行動で表すことにして。

亮ちゃんのことマルマル包み込むようにギューって強く抱きしめて。

少しは明るい気持ちになってくれたらいいけど。

亮「とも………」

智「ん？」

亮「もっと……ぎゅって…」

智「うん。ずっとしてるからね。」

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智「亮ちゃん、お腹空かない？」

亮「……、空いた……」

何時間ぐらい抱きしめてたんだろう。

ギネス記録取れるんじゃないかってくらい亮ちゃんのことを抱きしめ続けてた。

お昼なんかとっくに過ぎて。

お腹もそろそろ限界を迎えてた。

亮「つくる？」

智「んー、食べに行く？今、３時だからどこも空いてるんじゃない？どこ行きたい？」

亮「……ふぁみれす」

智「ファミレス？うん、良いかも。」

亮ちゃんのリクエストでファミレスに行くことになって。

ファミレスなんて久々で。

たまにはこんなデートも良いかも。

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