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息んでも赤ちゃんの頭は出てこなくて。
それでも頑張って頑張って息んだら、今までで最大の痛みが来て。
それはもう、痛くて痛くて。
死ぬんやないかと思ったほど。
そしたら、やっと頭が出てくれて。
それに触らせてもくれて。
少し湿っぽくて、それでもあったかくて。
それだけで幸せな気分になれたんや
そしたら、ラストスパートって言われて息まないで力抜いてたら「ズルッ」って出ていくような感覚がした。
ｵｷﾞｬｧｯ！ｵｷﾞｬｧｯ！
すぐに元気でずっと待っていた声が聞けた。
「はい、おめでとうございます！元気な男の子ですよ！」
生まれた赤ちゃんはすぐに俺の所に来てくれて。
亮「ん、可愛い……たぁっ…可愛いで」
大「ｸﾞｽｯ…ん、可愛いなぁ。亮ちゃん、頑張ったなぁ。ありがとう」
横を見るとたぁは号泣してて。
その姿見てたらなんか、こっちまで泣けてきて。
元気に生まれてくれて良かった。
ホンマにそれだけやった。
陣痛の痛さとか、辛さとかは全て消えてって。
こんなに幸せでええんやろかって思うほどや。
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赤ちゃんが生まれて１時間
２時間は分娩室に居らなあかんくて。
それでも今から、授乳が出来る。
「そしたら、赤ちゃんの口を…………そうそう、近くに当ててあげて。そしたら、口に付けてあげるだけでもいいからね。」
亮「ふふっ、ここやで？」
「まだ吸う力はないから、咥えるだけかな。」
亮「パクパクしとる。」
大「おん、可愛ええな。」
目はほとんど開いてないのに近いんやけど、頑張って探してる姿が可愛くて。
亮ちゃんが近くにやってあげれば、パクパク咥えて。
その姿が死ぬほど可愛くて。
思わず、マルとヤスに写真送ったもん。
可愛いってメッセージと共に送ったら、２人して親バカって帰ってきた。
これから、家族３人で頑張っていこうな。
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作者名：しょーゆぽんず | 作成日時：2020年5月10日 13時
