・ ページ6
・
亮「気持ち悪いっ……」
「頭は見えてるからね〜」
息むと意外とすぐに頭は見えてくれて。
それなのに、息んだら出てきて息むのを辞めると戻って。
その繰り返しやった。
亮ちゃんは、その感覚が気持ち悪くて悪くてさっきから赤ちゃんが戻る度に、気持ち悪いって言ってる。
「赤ちゃん少し大きいね〜。パパに似たのかなぁ？」
なんて先生にも言われるほど。
確かに、俺のオカンも俺がデカくて出産の時は死にそうやったって言ってたし。
亮「んっ…ふぅ〜！」
「来たね。そしたら、力入れるよ〜！」
亮「んっーーー！！…………はぁっ…んっー！！」
「頭出るよ〜！もう少しもう少し！」
亮「んっ！！！……あ"ぁぁ……！！」
俺は亮ちゃんの横に立ってたから見えるんやけど、出てきた頭は大きくて。
こんなに大きいのが亮ちゃんのお腹に居て、それでいて１０センチの狭い道を通ってきて。
ホンマに、改めて出産は命懸けなんやって思う
「大倉さん！赤ちゃんの頭出たからね！少し、触ってみようか。」
そう言われて、亮ちゃんの手が赤ちゃんの頭の方へと導かれて。
亮「はぁっ……これっ？…」
「うん。今触ってるのが、赤ちゃんの頭。」
亮「ふふっ、あったかい。たぁ……」
大「ｸﾞｽｯ……うんっ。俺もしっかり見えてるよ。可愛ええで。」
亮「うんっ……あ、あぁぁ……んっ……」
「大倉さん、頭は出たから力入れないでそのままね。胸のところに手置いて、ふぅ〜ってしましょう」
亮「ふぅっ……はぁっ……ふぅぅ……はぁぁ」
「上手、上手………あ、ちょっと力入れましょうね」
亮「ん"んっ！」
「はい、ありがと。赤ちゃん出るよ〜！」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しょーゆぽんず | 作成日時：2020年5月10日 13時
