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「これが赤ちゃんですね。今はまだ８週なので、いつでも堕ろせますよ。」
亮「……え？」
「２人ともまだ高校生でしょ？若いんだから、どうせ遊んでたら出来ちゃったんでしょ？」
亮「そんな………」
「子供が子供を育てられるわけないの。早めに堕ろした方が痛くないし、決めるなら早くした方がいいですよ。」
学校行くふりして、すばるくんと学校を休んだ。
休んで来た場所は……産婦人科。
そしたら予想通り、妊娠８週って言われて。
俺ら２人は産むつもりやったから、先生に話とか聞こうと思ってたのに。
次に発せられた言葉は衝撃的で。
降ろせ、とか育てられるわけない、とか。
分かってはいたけど、予想はしてたけど……。
なんで、赤の他人にそんなこと言われなあかんの？
やっぱり、子供が子供を産むなんて可笑しいんかな………。
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渋「すみませんでしたっ！！」
亮「ちょ、すばるくん……」
亮父「亮は黙ってなさい。」
亮「っ、」
渋父「本当に申し訳ありません。」
亮「…………」
妊娠したことがバレた。
俺のオカンが掃除のために部屋に入ったらしく、その時に妊娠検査薬が見つかってもうて。
オトンが帰って来てから、俺の家族とすばるくんの家族で話し合いが続けられてて。
隣にいるすばるくんは、見たことないような姿で謝ってる。
俺が口出ししようとしても、亮は黙っててって言われて。
じゃあ、俺は何をすればすばるくんの役に立てる？
こんな時くらい、すばるくんの事を助けたいよ………。
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作者名：しょーゆぽんず | 作成日時：2020年5月10日 13時
