ＢＡＢＹエイト (ページ41)

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「今赤ちゃんの頭少し出たよ〜。もう一息だからね」

亮「はぁはぁ、………んっ！！………んっーー！」

「んんっーー！んー！……はぁ……ふぅんっ……！っ……」

「ぁぁぁ！！……あ、ぁぁ！…」

「今赤ちゃんの頭半分まで出たからね〜、あと少しあと少し」

挟まってる感覚が自分でも分かる。

どんくらいかは知らんけど、焼けるように痛くて痛くて。

息んだらもう全部出そうなのに……。

それでも、今息んだら裂けるからって言われてなんとか逃して。

もう、何でもいい。

とにかく何でもいいから、今すぐ痛みから解放して欲しい……。

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「はい、赤ちゃんの頭全部出たよ〜。」

緑「うわぁ……」

赤ちゃんの頭が見える位置にたぁくんと来て、応援してると赤ちゃんの頭がやっと出てきた。

少しの血も出たからたぁくんは怖かったのか、僕の胸にしがみついて来て。

安「たぁくん？怖ないよ。見てみ？赤ちゃんもママも一生懸命頑張っとるよ。」

緑「ママ…死なん？」

安「うん、死なんよ。大丈夫やから。」

亮「あ、あ、あ〜………はぁはぁ……ふぅぅ……あ、んぁぁ……」

安「ほら、赤ちゃんの体出てきたよ。あと少しあと少し。」

「ママさん、赤ちゃん出るよ〜。」

……………ｵｷﾞｬｱｯ

ﾝｷﾞｬｯ!

「はい、おめでとうございます。９月２２日午前３時４２分、元気な男の子ですよ〜」

生まれたらすぐに亮の腕に乗せてくれて。

それは可愛い可愛いちっちゃい男の子。

安「ほら、たぁくん弟やで？」

緑「おとーと？」

安「うん。お兄ちゃんになったんよ。」

緑「お兄ちゃん？やったぁ！」

安「やったな。亮、頑張ったな。ありがとう。お疲れ様。」

亮「うん……痛かったし、辛かったけど……今、めっちゃ幸せ。」

「章ちゃんと……たぁくんと…一緒に赤ちゃん迎えられて…良かった」

安「うん、僕も。本当にありがとう。」

改めて思うけど、家族みんなで赤ちゃんを迎えられて良かった。

リスクはあるけど、生まれたあとはめっちゃ幸せやし、それにたぁくんも立ち会えたし。

これから、パパとママとたぁくんで“キミ”を守っていくからね。

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はるか様リクエスト作品でした。

ありがとうございました。