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亮「はぁ………息みたい…もう無理……」
緑「ままぁ……」
「まだ息まないよ〜。赤ちゃん苦しくなるからね〜」
いつの間にか辺りは暗くなってた。
それと同時に亮の陣痛の強さもMAXになった。
亮「んっ………あぁぁ………」
緑「パパ、ママがぁ」
安「うん、ママ大丈夫やで。ママ今頑張ってるからな。応援したろ。」
たぁくんも、初めて見るママの姿に困惑してて。
そりゃそうか。
こんなに痛がってて、汗かいてて、苦しんでるママの姿なんて見たことないからな。
亮「あぁ……んー………あぁぁ……」
「声たくさん出していいし、体勢も好きなのでいいからとにかく息まないようにね。今、息んだら赤ちゃん苦しくなっちゃうからね。」
たぁくんがめっちゃ安産のスピード出産やったから、余計に辛そうで。
たぁくんの時は、子宮口の開きも間隔もすぐに短くなったから今回もそんな感じやと思ってたんやけどなぁ。
亮「しょちゃ……変えたいっ……」
安「変える？どうする？」
亮「横なりたい………」
安「横？そっちの方が楽？」
亮(ｺｸｺｸ」
安「横になれる体勢で楽なのとかありますかね？」
「んー、横だとママさんにここ寝てもらって………うん、そしたらこっちの足開こうか。」
助産師さんに教えてもらった体勢は、亮が布団の上に横になって上になった足を助産師さんの肩に乗っける体勢。
大きなお腹も下になって、苦しくないし楽みたい。
「もう少しで破水だから、力抜いて頑張ろうね。」
右手は亮、左手はたぁくんと握って。
たぁくんの小さくて可愛い手は、少し汗ばんでる。
ホンマにもう少しで産まれる弟。
たぁくんも、少しずつ少しずつお兄ちゃんになろうと頑張ってるんかな。
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作者名：しょーゆぽんず | 作成日時：2020年5月10日 13時
