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会社出てすぐにタクシー捕まえて、できる限り飛ばしてもらって。
スーツのまま病院に入って、看護師さんに亮ちゃんの部屋教えてもらって。
中に入ると亮ちゃんがもう、苦しそうで。
大「亮ちゃん、ごめんなぁ。遅くなって。」
亮「はぁ……仕事は？」
大「終わったで。間隔は？」
亮「んっと、５分ぐらいで、６センチやって。安産祈願したかいあったな」
大「そやな。あ、何か必要なものとかある？」
亮「んー、水飲みたいかも」
大「水な。分かった。買ってきても大丈夫？あとは無い？」
亮「うん。ありがと。」
水と軽い食べ物とか買って病室に戻ると、亮ちゃんは陣痛と戦ってて。
俺も分からないから腰？の当たりを摩ってた
亮「んー……はぁ…たぁ……」
大「ん？何？」
亮「もうちょい……下っ…」
大「下？ここら辺？」
亮「うんっ……そこ……」
俺も１回、陣痛とか出産について調べたことがあって、痛い場所が下なのは赤ちゃんが降りてきてる証拠って書いてあったのを思い出した。
亮「ふぅ……治まった………ありがと」
大「ううん。全然大丈夫やで。」
買ってきた水に、出産前から用意してあったストロー付きのキャップみたいなんつけて亮ちゃんに飲ませてあげて。
２人して初めてだらけやから、ネットの知識をフル活用
陣痛が来てない５分ぐらいは、ホンマにたわいもない話をしとって。
で、陣痛が来たら亮ちゃんの腰摩ったり、声掛けたりしてあげて。
その繰り返し
それでも、間隔が短くなってたり、痛い場所がだんだん下になって来てて。
確実に、少しずつ会える時間が短くなっていってる
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作者名：しょーゆぽんず | 作成日時：2020年5月10日 13時
