ＢＡＢＹエイト (ページ12)

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橙「よしっ、亮ちゃん！赤ちゃんお迎えする部屋行こうか。たっちょん亮ちゃんの腰支えてあげてな〜」

亮「ふぅっ………はぁっ……」

大「……しょっ……大丈夫？」

亮「うんっ………」

分娩室に行くために、亮ちゃんの腰を支えて。

橙「うん、そしたら亮ちゃん破水させようか。少し息んでみような〜」

「ふぅ〜、はぁ〜、息んで〜」

亮「ふぅっん………んんっ………」

ﾊﾟｼｬ

橙「破水したからね、亮ちゃん。あと少しやからね。」

「今は、１回お休みして次に痛いの来たら息もうな。さっき息むん上手やったから。たっちょん、亮ちゃんに沢山声掛けてあげてな。」

大「おんっ、亮ちゃんあと少しやで。頑張ろうな。」

亮「……うん、、んんっ……来たっ…」

橙「そしたら亮ちゃん、お腹の下の方に力入れてな〜。せーのっ…」

亮「ふぅんっ……！！…んんっー！……んー！…」

橙「うん、上手上手。」

亮「はぁっ………たぁくっ……」

大「うん？赤ちゃんもう少しやからな。」

あと少し、あと少しってなるべく明るい言葉を亮ちゃんにかけてあげて。

俺の手ギューって握ってるんやけど、どこから力が出るん？ってくらいの強さで。

亮「あぁ”………来たっ……ん”んっ！！」

橙「そうそう！上手上手！赤ちゃんの頭見えてきたからね！」

大「亮ちゃん！赤ちゃんの頭見えたって！あと少しやからな！」

ホンマにあと少し。

あと少しで、会えるんや

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亮「んっ”…あぁ！」

「出るっ！………痛い痛いっ…！！」

橙「亮ちゃん、赤ちゃん出るよ〜！」

ｵｷﾞｬｱｯ

ｵｷﾞｬｱｯ

橙「はい、おめでと。亮ちゃん、２８６５ｇの元気な男の子やで！」

最後の方はホンマに、骨砕けるぐらい痛くて。

それでも赤ちゃんの声が聞こえた瞬間、嘘みたいに痛みが消えて。

気づいた時にはもう、俺の胸の中に赤ちゃんがいて。

大「ｸﾞｽｯ………り”ょう”ち”ゃん”………」

亮「ｸﾞｽｯ……たぁくんっ……」

２人して、赤ちゃんより泣きまくって。

たぁくんなんて、鼻水タラタラやもんw

それでも、その瞬間が幸せで。

今の瞬間が、人生の中で１番幸せな瞬間や。

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はるか様リクエスト作品でした。

ありがとうございました。