【ヒロアカ】竜胆【ホークス】 (ページ27)

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ep.26* ページ27

「見ちゃった？管理人さん。」

そうAを後ろから抱きしめながら言うのは他でもない、

『た、鷹見、さん.....？』

「そそ。あー管理人さん、いや、Aさん。すげぇ震えてる。

怯えてる顔、ほんと可愛いね。」

鷹見はAの顔を覗き込みながら言う。

『ひっ.....ぇ、なん、で...？』

Aの顔に浮かぶのは、恐怖、そして哀しみ。

「んー、なんで、か.....

俺、Aさんのこと、会った時から好きだったんだよね。ほんと。毎日考えるほど。

一目惚れってヤツ？

あんなに優しく微笑みかけてくれてさ、しかも気を使って、俺を俺として見てくれたのすげぇ嬉しかった。

だからさ、好きだから、好きだから全部知りたくなった。Aさんのこと。」

鷹見は話しながらAを、向き合うように壁に追い込んだ。

鷹見は続ける。

「それにしてもAさん、朝早くから家事してるの凄いなーって思った。
俺も早起きする甲斐があったし。

あと俺と買い物するとこ同じとか運命感じたよね。

あ、でもアイツとAさんが一緒にいるとこ見つけた時はほんとどうにかなりそうだった。結局手をかけることになったし。まぁ当然だよね。」

その言葉にAは反応した。

『え...手をかけたって、どういう事、ですか...？』

「ん？そのまんま。俺が殺したんだよ。アイツはね、駄目だ。Aさんが穢される。」

『ころ、した...？だって、あの時、鷹見さんは話をしたって.....』

「言ったかな？ごめん。俺、Aさんしか考えてないから。」

怯えるAの瞳から涙が流れてきた。

「Aさん、ほんと可愛い。泣いてるとこ見たくないって思ってたけど、やっぱもっと見たい。可愛い。」

『や、いや！！！なんで...鷹見さん...。』

カシャ

シャッター音がした。

Aの目の前にはカメラを構えている鷹見。

「やば...今までん中で一番いいかも。ずっと隠れてたから上手く撮れなくてさ。」

『まっ、て...兄さんが言ってた"誰かに見られてる"って、鷹見さ.....っ』

鷹見はカメラを置き、言いかけたAの口を塞いだ。

キスで。

『ん.....やっ！』

Aは鷹見の舌を噛んだ。

「痛、

ふーん、Aさんって意外と強気？

そこもイイなー。」

Aの行動一つ一つが鷹見を喜ばせている気がしてならない。

歯車はもう、狂っている。