【ヒロアカ】竜胆【ホークス】 (ページ26)

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ep.25 ページ26

Aは風邪薬を取りに自室へ戻った。

『鷹見さん、相当疲れてるんだなぁ』

と、鷹見の活動を思いながら風邪薬を探す。

『...あった！』

見つかったようで、Aは鷹見の部屋へと戻っていった。

＿＿＿＿＿...

ピンポン

『鷹見さん。Aです。入りますね。』

また来ると言ったので、鍵は開いたままだった。Aは部屋に入る。

先程の鷹見がベッドで寝ている部屋に行こうと足を進めた先、ある一室の扉が開いていた。

Aは、他人の部屋だから踏み込むべきではないと思っているが、もしかしたら鷹見が起きて動いているかと思い、部屋に近づく。

その部屋からは明かりも漏れず、真っ暗だということは部屋の外からでもわかった。

Aはなんだか嫌な雰囲気を感じた。他人の部屋に言うことではないが、杞憂であって欲しい。

扉を開ける。

一歩一歩と部屋に入る。

本当に真っ暗だ。

『鷹見さん...？いますか？』

といい、カチっと、部屋の灯りをつけた。

『ちゃんとベッドで.......

え？』

呼吸を忘れた。

『ぁ...え？』

言葉が出ない

『な.....え？なにこ、れ...』

あまり広いとはいえない一室で見たものは、

自分

いや、正しくは自分の写真。

それも、壁一面に

ガシャン

思わず持ってきた風邪薬の瓶を落してしまった。

ヒューヒューと、不規則な呼吸が喉を鳴らす。

同時に、頭の中の警報も鳴らしている。

心臓の脈打っている感覚が伝わってくる。

一歩、また一歩と足を引いていった。

自分は何も見なかった。見ていない。ただ風邪薬を取りに行ってそのまま鷹見がいるところへ戻った。そう。そうだ。何も見ていない。

見ていな＿＿＿＿＿＿

下がっていって、壁とは違う感覚が背中に伝った。

熱がある。

ソレは人とも似つかわしいもので。

『は、っひ.....』

後ろから腕のようなものを回された。

＿＿＿＿＿腕だ。

人だ。

自分の後ろには人がいる。

思い当たる人物は、一人しかいない。

.

.

「見ちゃった？管理人さん。」