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ep.21 ページ22
とある日＿＿＿午前6時＿＿＿
鷹見は事務所に行くべく、自宅を出ようとしていた。
管理人室の近くから話し声が聞こえる。
『＿＿＿はい。行ってらっしゃい。』
「行ってきます。管理人さん。」
もう話し終えたところらしい。
あの人は確か、このマンションの住民だったと思う。
30歳くらいの男で、独身だとか。
そしたら、Aの"行ってらっしゃい"は凄く嬉しいだろう。
独り身の男は、家で待つ人が居ればなぁとか考えるものだろうし。
でも、まぁそうだよね。
管理人だもの。
挨拶くらいはするよね。
わかっている事だけど、
腹立たしいなー...ってね。
あーやだやだ。
駄々こねてる子供みたい。
予想以上にAの存在が自分の中で大きくなっている鷹見。
自覚はしているが、抑えられない。
さて、どうしたものか。
自分の感情も、あの男も。
あ、
あの男も消したら、Aさんはどんな反応をするのだろう。
悲しむ？
また自分に縋る？
なんか、楽しいかも。
よし。そうしよう。
いつがいい？
まだ心に傷が残っている今かなー。
決まり。
.
.
誰か、俺を止めて
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作者名：飛べぬひじき | 作成日時：2020年2月18日 20時
