ep.19* ページ19
*.*.
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
鷹見はAの部屋の近くまで来た。
そしてAの義兄の姿を探す。
あぁ、いた。
案外すぐ見つかった。Aが戻ってくると思っているのだろうか。
しかもなんて言えばいいのだろう、義兄の形相が恐ろしい。
Aを連れ戻して何を考えているのだろうか。
まぁ、関係ない。
だって俺は、今からコイツを＿＿＿
「こんにちは。Aさんの義兄さん。」
いきなり声をかけたから驚いたのか、身体を震わせて振り返った。
「なっ、お前か...偽善面ヒーローめ。お前に用はない！さっさと失せろ！」
「おっと、それは聞き捨てなんないなー。
じゃあアンタは近親 相姦野郎かな？」
「...っ、あいつは、Aはどこだ！！
あいつは俺の物だ！俺の所有物だ＿＿＿っ！」
Aの義兄がそう言った瞬間、鷹見は殴った。
「俺さぁ、前アンタに言ったよな。自分の妹をそういう目で見んなって。
挙句の果てに手を出そうとするとか...
ふざけんなよ。
Aさん、すげぇ怯えてた。アンタみたいなやつが義兄なんて可哀想だと思うくらいに。
だからさ、もういらないよね。Aさん。
大丈夫。俺がちゃんと終わらせる。」
その鷹見の言葉に殴られた顔を青くするAの義兄。
「な、なんだよ...。終わらせるってなんなんだよ！お、俺をどうする気だ...？」
あーウザイ。
自分の危機になると弱腰になる奴。
いや、別に普通かもしれないけど、コイツは本気でウザイ。
もういいや。
「何って、あー、まぁ知らなくてもいいと思う。
すぐに終わらせてあげるから。
じゃあさよなら.......あっ！
ひとつお礼言うの忘れてたわ。
まぁアンタのおかげで俺はAさんに頼られたし、信頼されてるから。
それだけはありがとさん。
じゃ。」
鷹見は
「おま、ほんと、に...狂って＿＿＿＿＿。」
ふー。
もう、邪魔は消えたから。
安心してね。Aさん。
俺がずっと、
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作者名：飛べぬひじき | 作成日時：2020年2月18日 20時
