Colored Coffee (ページ33)

今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:23,739 hit

32. ページ33

次の日の朝、目覚めて思い出すのはうちのお店のカウンターでBTSの皆さんがご飯を食べている景色だった。

まるで夢の様だと他人事のように思っていた。

乃愛「おはようございます。」

店長「乃愛ちゃんおはよう、お客さんだよ。」

そういわれて店内を見渡すと昨日も会った人が

JK『乃愛さん、おはようございます。』

彼はそう私に声をかけ丁寧に頭を下げた。

乃愛『おはようございますジョングクさん、今日はどんな御用ですか？』

JK『昨日も今日も押し掛けてしまってすみません。』

なんとなくもう会うことはないと思っていたし、会ったとしてもあんなことを話したからもう少し気まずくなると思ってたけど、そこまで重たい空気ではなかった。

あんな話をした後でも変わらずおはようと声をかけてくれた彼のおかげかもしれない。

乃愛『全然、むしろこんな短期間で皆さんとお会いしすぎて自分の運を使い過ぎているような気分です。』

JK『そんなことありませんよ。

俺たち今日が日本で最後のライブです。』

乃愛『そうでしたか。』

JK『明日、日本で取材を受けた後、夕方には自由な時間をもらえます。』

乃愛『じゃあ帰るのは明後日ですか？』

JK『そうです。乃愛さんは明日の夕方予定ありますか？』

明日の夕方は予定というか、やりたいことがあってもともとお仕事も休みをいただいていた。

乃愛『夕方ですよね？大丈夫ですよ。』

JK『本当ですか！そうしたら明日の夕方俺に時間をください。』

乃愛『いいですよ。』

JK『やった！今日のライブは頑張れそうです！』

乃愛『そんなにですか？(笑)』

JK『はい！そうだ、これ、連絡先です。』

乃愛『なんか去年も思ったんですが皆さん気安く個人情報教え過ぎじゃありません？(笑)』

JK『去年も？』

乃愛『去年もライブの次の日に来てくださいましたよね？ジョングクさんが帰られた後RMさんとSUGAさんがいらっしゃって、連絡先を渡してくださったんです。』

JK『そうなんですか？！じゃあSUGAヒョンとは連絡とってたんですか...』

乃愛『いやいや、去年は今年ほど皆さんとお話しできなかったし、からかわれているだけだと思って連絡できませんでした。』

JK『なんだ、良かった。俺には連絡してもらえますか？』

ジョングクさんの問いかけにはっきりと答えられなかった。