Colored Coffee (ページ31)

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乃愛『皆さんは３年前、ミンギュのスキャンダルを覚えていますか？』

JH『確か、女性と抱き合った写真が流出したんだっけ？』

乃愛『そう。でもそれに対して彼の事務所の対応はこうだった。"その女性とは交際関係にはありません"。』

JK『確かに否定してたね。』

JM『でもそんなの嘘だってかなり荒れたよね？』

乃愛『そうです。予想以上に納得してもらえず説明責任を問われた事務所は次にこう説明した。』

"あの写真はミンギュのサセンファンによる一方的な行為を撮影したものでミンギュ本人に意思はない。なお、そのサセンファンに対してはすでに対処済みである。"

NJ『サセン。』

TH『俺も、あれはさすがに怖いだろうなと思った記憶ある。』

SG『おまえ。』

乃愛『最初は写真も撮られてしまったし、お互い連絡取れないことも仕方がないと思っていました。でも彼から何も連絡ないまま彼は私をサセン扱いした。』

JK『っ！』

JM『そんな...』

乃愛『その事務所の対応は、狙い通り荒れたファンを落ち着かせる結果になった。その後何もなかったように日々が過ぎた。』

紗希『乃愛さん。』

乃愛『それにもともと私は男性なんて信用していなかった。そんなときにできた好きな人だった。絶大な信頼を置いていた彼に裏切られた私は男性を信用しなくなった。荒れた私に寄り添ってくれたのが拓翔だった。』

NJ『男性を信用していないのはミンギュの件がきっかけ？』

乃愛『私は高校生のころに母を亡くしました。母はもともと父から暴力を振るわれていました。母が亡くなってからは私がその対象になった。父の口癖は"あいつと似ていて腹が立つ"だった。』

SG『....それで？』

乃愛『父は、

母の遺骨を捨てた。』

紗希『そんな..........』

乃愛『だから男性はもうこりごりなんです。私の唯一味方だった母を捨てられ、彼にも捨てられた。』

JK『ミンギュから連絡は？』

乃愛『彼から連絡が来る前に彼につながるものはすべて捨てたり変えた。』

NJ『そんなことが。』

乃愛『この話したの拓翔以来皆さんが初めてです。』

SG『ミンギュ以来恋愛は？』

乃愛『もちろんしていません。するつもりもありません。』

SG『もし好きなやつができたら？』

乃愛『もし好きな人ができても何も望みません。そう決めています。』

もう二度と恋なんて御免だ。

男性なんて...