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過去〜
彼と知り合ってから電話はほぼ毎日していた。
彼はアイドルだからと私からかけるのは遠慮していた。
電話を続ける中で自分の気持ちが確かに強くなっていることを自覚したある日
乃愛「いらっしゃいまっ！」
お店の入り口には彼がいた。
MG「やぁ！びっくりした？」
乃愛「う、うん。」
MG「なんだよ、うれしくないの？」
乃愛「そんなことない！会えてうれしいよ！」
MG「よかった。俺も会いたかったよ。」
そういって彼は私を抱きしめた。まるで割れ物を扱っているかのようにそっと、優しく、
彼の腕の中はとても暖かかった。
そして彼も男の人だと実感させる筋肉質な胸元に一層ときめいた。
MG「今日何時まで？」
乃愛「えっと、あと１時間で終わります。」
MG「待っててもいい？」
乃愛「も、もちろん。」
MG「じゃあ、コーヒーね。」
そういって彼はカウンター席の端に座った。
出来立てのコーヒーを持って行って目線が合うことだけでとてもうれしかった。
そしてコーヒーを飲む姿にまたきれいだななんて思って見つめていると彼と目が合って
私が彼を見つめていることがばれた。
顔から火が出るほど恥ずかしかった。
そんな私を見てクスクス笑う彼を見て、あー、好きだな、と思っていた。
お仕事が終わると彼はお店の前で待っていた。私に気づくと
MG「お疲れ様、少し時間ある？話したいことあるんだ。」
そういわれてたどり着いた場所で彼は
MG「俺、乃愛のことが好きです。」
そう確かに言った。
乃愛「私もミンギュのことが好きです。」
彼がアイドルだということを知った時、あんなに自分の気持ちを伝えられないことに落胆したのに、彼を目の前にすると好きという言葉は案外簡単に口にできた。
MG「乃愛も同じ気持ちでうれしいよ。俺と付き合ってくれる？」
そう聞いた彼に私は
乃愛「はい。」
と答えていた。
乃愛「でもあんまり公にできないね。」
MG「そうだね、普通のカップルみたいにデートとか気軽にできないし会える時間も限られるからつらい思いさせちゃうと思うけどついてきてほしい。」
乃愛「もちろん。」
そうお互いの愛を確かめ合った日はとても幸せで、その日すべての時間がとても愛おしく思えた。
私たちはただただ幸せな時間に浸っていた。
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作者名：RiNNA | 作成日時：2020年1月22日 1時
