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過去〜
５年前、同じようにポットサービスのオーダーが入った。
オーダーしてくれた人の日本語がカタコトだったから印象的だった。
ポットを取りに来たのはスタイルのいいイケメンだった。
またその人もカタコトの日本語を話した。
？「また来ます。」
そういってその人はポットを持って行った。
その"また"は割とすぐやってきた。
ポットを返却しに来た人が同じ人だった。
？「おいしかったです。」
そういってはにかんだ笑顔が素敵だった。
綺麗に笑う人だな
そう思った。
その人はそのままカウンターに座ってコーヒーを頼まれた。
乃愛「コーヒーどうぞ。」
？「ありがとうございます。」
その人がコーヒーをすすって飲む姿もまたきれいだった
自分の胸の高鳴りを感じた。
？「やっぱりおいしいです。」
そう微笑んだ彼を見て好きだと思った。
私は柄にもなく一目ぼれをした。
私はそのまま仕事をこなしていた。
もちろん彼のことを少し気にしながら。
何をするにもよく集中できなくて、
頻繁に彼のことを目で追っていた。
彼がカウンター席から立ってお店を出るとき
？「連絡してください。」
そういって私に一枚の紙を握らせさっそうとお店を出て行った。
手元の髪には彼の連絡先が記されていた。
舞い上がった私はその日の夜にその連絡先に連絡した。
その時の緊張といったらすごかった。
通話ボタンを押すのを何度もためらったが勇気を出して電話をかけると
？「ヨボセヨ」
という声が聞こえた。
乃愛「よ、よぼせよ？」
当然彼が日本人だと思っていたから何を言っているのか理解できないまま復唱したら
？「あ、カフェの女の子？」
乃愛「そうです。」
？「連絡ありがとう。自己紹介まだだったよね。ミンギュといいます。」
乃愛「乃愛です。」
それからはお互いのことをたくさん話した。
彼は自分の職業について惜しげもなく教えてくれた
MG「アイドルなんです。」
そう聞いた瞬間にすべての音が聞こえなくなり、頭が真っ白になった。
アイドルに恋をした。
自分の気持値は彼に知られてはいけないものになった。
果たして私は自分の気持ちを隠したまま彼と関係を続けていくのか可能なのかと知り合った初日で不安に思った。
乃愛「すごいですね。」
彼に対してそうとしか返せなかった。
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作者名：RiNNA | 作成日時：2020年1月22日 1時
