にこいちマンネ ① (ページ4)

今日:2 hit、昨日:179 hit、合計:80,098 hit

you side ページ4

｢え？どういう…｣

yy ｢だから、帰る場所が無いならうちにおいでよ。

うち広いし、ここに居るよりも…温かいし…

その、

…君ともっと、話したいんだ。｣

少し気まずそうに、目の前の男の子は言った。

｢…でも

あなたの家族がいるでしょ？

迷惑、かけちゃうよ｣

yy ｢迷惑なんかじゃないよ。

うちの家族は絶対親身になってくれるよ。

だから、行こ？｣

そういって手を差し伸べてきた

初めて向けられた優しい手

この手は、とってもいいの？

初めて差し出された手に、戸惑っていると

yy ｢？？｣

｢あ…いや…その…｣

そんなわけない。

私の手をとってくれる王子様みたいな人は

いない。

だから、

私は少し伸ばしかけた手を戻…

yy｢何ぼーっとしてるの？？｣

｢！｣

yy｢ほら行こ

風邪ひいちゃう。｣

彼は、私の手をとった。

私の手を

とってくれる人がいたんだ。

｢…っ｣

涙が1滴、頬を伝った。

右手があたたかい。