にこいちマンネ ① (ページ3)

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yy side ページ3

yy ｢え？名前がないの？｣

｢うん。｣

…どういうこと…？

いやさすがに冗談…

には見えない。

だって、真剣な顔してるし…

こんな所に1人で荷物も無しに居るんだ

なにか訳ありなのか…？

いや、分からなすぎる。

何もかも分からない。

yy ｢で、でも、これから家に帰るんだよね？そうすれば…｣

｢あぁ…うん…家もないの｣

yy ｢…｣

…ついていけないってㅠㅠ

どういうこと？

母国がドイツじゃない上に、名前も家もないって何…ㅠㅠ？！

僕は今人生で1番パニックだよ

｢君は、少し中国訛りな英語を話すんだね｣

yy ｢え?よ、よくわかったね…。

そうなんだ

僕の母国は台湾なんだけど

色々あってドイツに住んでるんだ。｣

｢そうなんだ。

私も母国が台湾だからわかるんだ。

…ふふっ

なんだか嬉しい｣

…いやいや、何で笑っていられるんだその状況で…

と言いたいが

彼女の笑う仕草に息が止まりそうだった。

いや、多分止まってた

君が笑うだけで世界中の人が幸せになりそうだよ。本気でそう思った。

僕は君の笑顔をもっと見たいと思った。

yy ｢ねぇ、

帰るところないんだったらさ

うちにおいでよ。｣