黙りやがれ公子様

結婚 ページ49

「あれ？Aちゃん？」



『あ、あれぇ？タルタリヤさんじゃないですか！はは！奇遇ですね！お隣の可愛らしい方は彼女ですか！』


オラ胡桃起きろと愛のビンタを軽く頬に叩きつけると「イッタ？！？！」と言って起き上がった。


「彼女？あぁいや違うよ。紹介するね、俺の幼馴染のアレシア。」


「初めまして！アヤッ…タルタリヤの幼馴染のアレシアです！以後お見知り置きを！」


『初めまして。Aです。で、この子が胡桃です。よろしくお願いします』


なるほど、幼馴染か。


胡桃、もう気が済んだでしょ？と目線を送れば「この女は潰しておかなきゃ！」と目で送り返してきた。


なんで潰すの？？？？？？


かわいそすぎるだろ


大丈夫安心して胡桃。私鍾離さんと結婚できるから！！！！！！！！！





『じゃあ私達はこれで、………オラ胡桃行くよ』


「ひどーい！引きずんないでえええ！！」



















「あの女はやばい」


『それ、目がアレだった。』


そう、何を隠そうあのアレシアとか言う子、絶対にタルタリヤさんが好き。


だがそんなことはどうでもいい。大事なのはあの子がタルタリヤさんと幼馴染という事だ。




やだもうタルタリヤさんスネージナヤに帰ってくんろ。


面倒ごとにもう巻き込まんといて。


アレシアちゃんとゴールインするなら私ちゃんと祝うから


そして私は鍾離さんとゴールインするから


あっ、
でもディルックさんが良いなぁ………断られそうだけど


『はぁー！！もう面倒ごとは懲り懲りだよお………………』


椅子にだらんと体を預ければ髪がさらりと落ちる




「Aと…堂主殿。どうした？疲れた顔をしているが」


『鍾離さん………私と結婚する気はありますか？？？？？』


耳に心地よい低音が聞こえたと思えば鍾離さんだった。


「前も同じような事を言われたが……俺は構わないぞ」


顎に手を添えてふむ、と考えてからそう答えてくれた




『ほら見ろ聞いたか胡桃！！私は！鍾離さんと！結婚！！するの！！！出来るの！！』


「ぐぬぬ！！鍾A推しだけど違う！！！！！！違うの！！！！！！」


『はぁー？？！！何が違うってんのよ！じゃあ何？！魈さまなら良いの？！』


「あの人がAと結婚する訳ないでしょ！！！！」


『失礼すぎる！！！！』


「Aが本当に添い遂げたい者と籍を入れればいいだろう」


口を開いたと思えばなんてイケメン鍾離様



ーーー
続編行きます

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