貴方へ ページ25
璃月の自宅へと帰ると一通の手紙が私の机の上に乗せられてあった
手紙を開くとタルタリヤさんの字
少しドキドキしながら手紙を読み始めた
ーーーーー
Aちゃんへ
手紙を見ているってことは璃月に帰って来たってことかな？
おかえり。君の帰りを待っていたよ
帰ってきて早々に悪いんだけどここに来てもらえるかな？
待ってるよ
タルタリヤ
ーーーーー
場所のメモを見てみると、璃月の少し標高が高い山だった
何か、あったのかな
ーーーーー
NO side
少し冷たい夜風に髪を揺らしながらAはタルタリヤに言われた場所へと足を運んでいた
『さむ……』
璃月ももう秋に差し掛かろうとしているこの季節にこんな寒いところに呼び出してなんの用なんだ？とAは考える
数分待つとAが待っていた人物が正面から歩いてきた
「やぁAちゃん。来てくれたんだ。嬉しい」
『こんな所に呼び出してどうしたんですか？』
「こんなところにずっといたら風邪ひいちゃいますよ」と言うとぱちりと瞬きをして「あはは、そうだね」とタルタリヤは優しく笑った
「俺、回りくどいのは好きじゃないんだ」
見るからに困惑の表情をしたAにくすりと笑ってタルタリヤはAに近付くとさらさらと風に靡く艶やかな髪を掬い、目を合わせて優しく微笑んだ
『タルタリヤさん？』
「君が好きだよ」
ずっと、Aが不安だった事
彼の言葉は本当なのか
これにAは悩み、苦しみ、あと一歩を踏み出せずにいられなかった
でも彼はそれを物ともせずAの心を掴んだ
『ヘ、？まって、た、タルタリヤさん。じょ、冗談はだめだよ…』
「俺は君を、君だけを幸せにする自信があるし、君だけを生涯、来世まで愛せる自信がある」
「たとえ君が俺を嫌いだと叫んでも。君がここでこの話を断ったとしても。俺の1番は変わらずAちゃん。君だけだよ」
『言葉では、なんとでも言える……よ』
俯き、放つ声が震え出したAの頭をそっと撫でたタルタリヤはAをそのまま抱き上げ、大きな瞳から涙が溢れるAの唇に優しいキスを落とした
「これでも、信じてくれないかな」
月明かりに照らされる彼の表情は、今にも消え去りそうな儚く、脆いものだった
今ここで彼を離してしまったら、もう2度と彼は戻ってこないような気がして
『月が、綺麗ですね』
「死んでもいいや」
不思議と、彼へとキスを落としていた
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あねも２世(プロフ) - 影ながら応援させていただいております…！完結本当におめでとうございます！とても面白かったです！ (2023年1月6日 18時) (
レス) @page27 id: dc0a140a56 (このIDを非表示/違反報告)
ふわな(プロフ) - 完結おめでとうございます！！気づいたらもう完結！時の流れは早いですね。これからも作者様の無理ない程度に頑張ってください！新作も楽しみにしております！ (2022年10月5日 14時) (レス) @page27 id: 9150cee976 (このIDを非表示/違反報告)
7号nana(プロフ) - 完結おめでとう御座います！結構な初期から今まで追わせていただきましたー！いつも寝る前の楽しみにさせてもらってました！これからも面白く、凄い作品を追わさせてもらいます！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page27 id: 4807ef8d0f (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！1の時から見させて頂いてますがほんとに面白かったです！新作も楽しみです！！！！ (2022年10月4日 22時) (レス) @page27 id: 44246302dc (このIDを非表示/違反報告)
aimeizhongtian7(プロフ) - 完結おめでとうございます！初めてコメントさせていただきます！すごく大好きな作品なので寂しいですけど新作を楽しみに待ってます！！ (2022年10月4日 21時) (レス) id: 727c6cf888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさけ | 作成日時：2022年8月24日 18時
