君がいた世界 (ページ8)

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廉と過ごす時間が

増えれば増えるほど

廉のことを

知れば知るほど

私の中で廉の存在が

大きくなっていることは確かだった

「もうちょっとで文化祭だね」

廉「せやな」

「楽しみ？」

廉「普通やな」

そんな話をしながら

廉と歩く帰り道

この道を廉と歩くのが

当たり前になっていた

廉「文化祭終わったら後夜祭あるやん？」

「うん」

廉「屋上来て」

「でも後夜祭ってグラウンドでするって言ってたよ？」

廉「ええから来いよ。来るまで待ってるから」

廉と別れる直前にそんなことを言われて

来るまで待ってるなんて言われたら

「分かった」って頷くしかなかった

屋上で何するんだろう…

たぶん聞いても教えてくれないだろうな

でも嬉しかった

廉がどう思ってるかとか

何を考えてるかは分からないけど

私が持ってる気持ちは

もう同情だけじゃないことは

とっくに分かってる

廉の隣にいると

すごく落ち着いて

いつの間にか笑ってて

笑ってる廉を見ると

すごく幸せな気持ちになって

ずっとここにいたいって思う

そんなこと思っちゃったら

嫌でも自分の気持ちに気づく

私がこの気持ちを伝えたら

廉は私から離れて行っちゃう

そんな気がする

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