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廉が"愛してる"なんて言うから
びっくりしたけど
確かにこの感情を表すには
その言葉がピッタリだなって思った
きっとこの言葉を言うには
まだ若すぎるし何も分かってない
でも今の私たちには
この言葉しかなかったんだ
廉の胸に耳をあてて
心臓の音を聞く
「半分ずつ出来たらいいのにね」
「ん？」と優しく頭を撫でてくれる
「私の元気を廉に半分あげて、廉の辛いのを私が半分貰うの」
「そうしたらずっと一緒なのに」
もしそう出来たなら
それが今の寿命の半分だとしても
私はきっとその選択肢を選ぶ
廉「ふふっ、あかんよ。そんなの」
「なんで？」
廉「Aにはこのしんどいの1ミリも味わって欲しくないねん」
「廉…」
廉「A、1個約束して」
そう言って廉は私を強く抱き締めた
廉「ちゃんと生きてな」
廉「俺がおらんくなってもちゃんと生きて」
そう言った廉の声は
すごく力強かった
「分かった」と返事をすると
優しく頭を撫でてくれて
その心地良さでいつの間にか眠りについた
廉「ごめんな…」
泣きながらそんなことを言っていたことなんて知らずに…
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作者名：りり | 作成日時：2021年3月8日 9時
