君がいた世界 (ページ21)

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「じゃあまた明日ね」

廉「うん。気をつけてな」

こんな会話も日常になってしまった

病院からの帰り道

夕焼けが綺麗でどうせなら

廉と一緒に見たかったな

そうしたらもっと綺麗だったんだろうな

家に帰って自分の部屋で

今日学校で出された課題をする

ひと通り終わって

部屋でゆっくりしていると

突然携帯が鳴った

「もしもし」

廉「もしもし…」

「廉、どうしたの？」

廉から電話がかかってくるなんて

そんなにないから

なんか変わったことがあったのかな…

廉「あー、いや、星見てて」

「星？」

廉「うん。Aも見てるかなって思っただけ」

いつもの廉と様子がおかしいってことは

すぐ気づいた

廉「それだけやから。じゃあな」

そう言って電話を切られた

何があったんだろう…

きっと何かがあったから

私に電話をかけてきたんだ

私に何が出来るんだろう

明日話を聞く？

もう一回電話をかけ直す？

いや、違う…

会いに行かなきゃ

あの電話は廉から私への

助けてっていうサインかもしれない

携帯を持ってすぐ家を出る

早く行かないと

廉が私を必要としてくれてる

少しでも廉の力になりたい

廉のそばにいたい

その想いで

必死に走った

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