君がいた世界 (ページ14)

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あの日からずっと

私の頭の中は廉のことでいっぱいだった

なんであの時

私にキスしたのか

なんで『ごめん』なんて言ったのか

聞きたいことはたくさんあるのに

結局あれから連絡出来ていない

夏休みで学校もないから

会うことも無い

廉とのトークを開いては閉じて

そんなことを繰り返していたら

いつの間にか2週間も経っていた

「はぁ…」

これで何回目だろう

最近ため息ばっかりついてる

母「A、ちょっと買い物頼んでもいい？」

「うん、いいよ」

母「じゃあこれお願いね」

お母さんから渡されたメモを持って

駅の近くのスーパーに向かう

買い物も終わって

帰ろうと思ったとき

見慣れた後ろ姿を見つけた

見つけた瞬間

今まで考えてたことなんか

どこかに飛んでって

そんなことよりも

会いたい、話したいって思った

「廉！」

私の声を聞いて

ゆっくり振り向いた廉は

少し驚いた顔をして

「A…」と呟いた

「久しぶりだね」

廉「そうやな…」

2週間も連絡を取らず

会わなかったことなんてないし

しかもあのことがあった後だから

余計に気まずい空気が流れる

「えっと、ちょっと話さない？」

廉「ええけど…」

「じゃあ、前行った公園行こう」

「うん」と頷いた廉の隣に並んで

一緒にサッカーをした公園まで歩いた

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