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廉side
海「ごめんね。ずっと隠してて。俺とAの家はここなんだ」
廉「そうなんや…」
普段明るい海人
でもここにいるってことは…
海「俺は小さい頃に親から虐待されてた、Aは小さい頃に火事で家族を亡くしたんだ」
廉「そうやったんや…」
俺が転校してきた日
誰よりも早く話しかけてくれて
みんなとも打ち解けやすいように
場の空気を作ってくれてたのは海人やった
明るいしうるさすぎる時もあるけど
いつも笑顔で誰にでも分け隔てなく優しい
そんな海人にこんな過去があったなんて
なんて声をかけるのが正解なんやろ…
海「この話したの廉が初めてだよ。学校のみんなは知らないから」
廉「ほんまに？」
海「うん。まぁ、さすがに先生とかは知ってるけどね」
友達に話したの俺が初めてってことやんな
なんかそれ嬉しいな…
海「廉がニヤニヤしてる〜」
廉「はぁ？してへんわ」
海「してるじゃん！」
こんな話しても
こうやっていつも通りの言い合い出来るんは
きっと海人の気遣いでもあるんやろうな
廉「ありがとうな、話してくれて」
海「えっ、なに！珍しく廉が素直じゃん！」
廉「うるさいな」
海「ねぇ！もう1回言ってよ！」
「もう1回、もう1回」と言う海人を
「嫌や」と言って引き離す
こんなことがあって
俺は海人とAと一緒にいる時間が自然に多くなって
高校生になった今でも一緒にいる
でもこの2人
絶対両想いやのに全然くっつかへんねん
いつになったらくっつくんやろ
高校卒業するまでにはくっついてや
.
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作者名：りり | 作成日時：2021年2月8日 10時
