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私たちの朝は
いつも慌ただしい
「あっ、こぼしてる…」
私が机や口元を拭いていると
海「そこ2人！朝から喧嘩するな！」
後ろから海人が注意する声が聞こえる
岸「海人、A！時間やばいだろ？あとは俺やっとくから行ってこい！」
岸くんに言われて時計を見ると
もう出なきゃいけない時間になっていた
海「ありがとう、岸くん！行ってきます！」
「行ってきます！」
と言って海人と一緒に学校へ向かう
そう、私たちの家は児童養護施設
私は7歳の時
海人は5歳の時にここに来た
私は家族を火事で亡くして
海人は親から虐待を受けてたのを保護された
海人ととは同い年なんだけど
ここにいる年数は海人の方が長い
さっきの岸くんって人が
施設を1人で切り盛りしてて
抜けてるところがあるけど
すごく優しくていい人
もともとこの施設は
岸くんのご両親が始めて
そのあとを岸くんが継いだ
小さい子も結構いるから
岸くんの負担を少しでも減らすために
私と海人はなるべく手伝うようにしてる
岸くんは手伝わなくていいって言ってるんだけど
岸くん1人じゃ心配だから
それに私たちは高校3年生
卒業したらここを出ていくから
岸くんへのせめてもの恩返し
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作者名：りり | 作成日時：2021年2月8日 10時
