はんぶんこ (ページ9)

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それから1ヶ月過ぎて

この生活にもだいぶ慣れた

「じゃあ、私もう行くね」

廉「ん、また後でな」

「今日バイトだから夜ご飯作り置きしてるの温めて食べて」

廉「分かった」

廉と暮らし始めて決めたことが3つある

学校に行く時間をずらす

料理担当は私、掃除担当は廉

細かいことは気づいた方がする

同じ時間に学校に行くとみんなに勘違いされちゃうから

私が早めに出る日もあれば廉が早めに出る日もある

あの一件以来

私は学校で1人でいることがほとんどだった

席がえをしてから

学校で廉と話す機会はなかった

それもあってみんなにはバレずに済んでる

廉と住み始めた頃はあんなに嫌だったのに

今ではなんとも思わなくなってしまった

むしろ心地良い

廉といるとすごく楽だった

唯一、私が私らしく居られる

なんて廉に言ったらなんて言うのかな

「お前、なんか変なものでも食った？」とか

「明日雪でも降るんちゃう？」なんて

馬鹿にされるんだろうな

それもそれでいっかなんて思ってる私は

もうあなたに惹かれていたのかな

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