はんぶんこ (ページ35)

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朝目が覚めると隣で廉が気持ちよさそうに寝てる

こうやって寝てれば可愛いのにな…

起き上がるとカーテンの隙間から雨が降ってるのが見えた

カーテンを少し開けると窓が曇っていた

"永瀬廉"

「名前すらイケメンかよ」

窓に書いた名前を見て改めて思った

本当に漫画の主人公みたいな名前だよね

「あっ、そうだ…」

その下に思いついたことを書き終わったところでインターホンが鳴った

急いで落ちていた服を着て玄関に行く

「ありがとうございました」

来たのは宅配便だった

荷物を置いて寝室に戻ると

廉が起きていて「誰？」と聞いてきた

「宅配便だった」

廉「ふーん…なぁ、こっち来て」

そう言ってベッドをトントンと叩いた

ベッドまでいって座ると

ぎゅっと抱きしめられた

廉「俺、先言うなって言うたよな？」

「何が？」

廉「窓見た」

「あっ！えっと、その…」

宅配便のせいで消すの忘れてた

廉の名前の下に

"永瀬A"

って書いたんだった

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