アンブレラ (ページ33)

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おまけページ33

海人side

海「俺ってすごい良い奴だよね」

先「そういうことは自分で言わないの」

卒業式が終わってから

俺は保健室に来ていた

海「はぁ…俺の初恋呆気なかったな～」

先「ふふっ、初恋なんてねそんなものよ」

これが大人の余裕ってやつか…

海「ねぇ、先生…紫耀の気持ち知ってたでしょ？」

先「高橋くんって見かけによらず鋭いんだね」

海「見かけによらずってひどいな～」

笑いながら「ごめんごめん」って謝る先生

先「高橋くんならきっと大丈夫だよ。素敵な恋が出来るはずだよ」

海「ほんとに？」

先「うん。まだまだ若いんだから」

ありきたりな言葉だけど

そう言ってくれたのがすごく嬉しかった

海「まだまだ若いんだからって、おばさんみたいなこと言うね」

先「おばさんじゃないてお姉さんでしょ？」

海「ごめんごめん。そんな怖い顔しないでよ」

先生が言ったように俺にも素敵な恋出来るかな

今はまだAのことが忘れられないけど

海「先生、俺Aと紫耀よりいい恋してみせるから」

先「楽しみにしとくね」

紫耀とAが羨ましがるくらい

胸張って幸せだって言えるような

そんな恋ができますように…