アンブレラ (ページ26)

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紫耀side

保健室に行く途中にAちゃんと会った

なんか様子が変だったけど大丈夫かな？

先生が結婚したこと知ってから初めて来る

ずっと避けてたから

でも今なら大丈夫って思えた

ノックして保健室に入る

先「はーい…平野くん」

「久しぶり、先生」

久しぶりに会った先生は

前と変わらず綺麗だった

でも不思議と前みたいな気持ちにはならなかった

先「今日はどうしたの？」

紫「先生に伝えたいことがあって」

本当は伝えるか伝えないかすごく迷った

でもこのまま終わるのはなんか嫌だった

紫「俺ね、先生のこと好きだったよ」

先「そうなんだ…」

先生の反応は意外とあっさりしてて

紫「もしかして気づいてた？」

先「まぁ、なんとなくね」

紫「そっか…」

気づかれてたんだ…

先「過去形なんだね」

紫「うん…結婚したって聞いた時はまじでへこんだけど」

先「ごめんね…」

紫「でもねある1人の女の子のおかげでここまで立ち直れたんだ」

そう俺が今こうやって普通に先生と話が出来てるのも

笑っていられるのも

全部Aちゃんのおかげなんだ

先「今はその子のことが好きなんだ」

紫「うん…」

Aちゃんにはたくさん支えられてきたから

たくさん笑顔にしてくれたから

今度は俺がAちゃんを笑顔にしたい