世界で一番、愛していました ③ (ページ32)

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花火大会ページ32

『貴方 side』

MG｢今日花火大会ですよ！｣

JN｢やった～花火だ～｣

ほらほらとチラシを見せてくるミンギュ

そんなに振ったら紙破けちゃうって

｢ここって近くじゃない？｣

SG｢え！じゃあみんなで行きましょうよ！｣

JS｢ここだったら宿舎の近くの公園からでも見えそうだね｣

DK｢出発～｣

みんな飲み物と携帯だけをもって宿舎を出る

JH｢全然人いないなここ｣

WN｢なんか穴場っぽくていいな｣

HS｢お！始まったぞ！！｣

WZ｢おー｣

花火なんていつぶりだろう？

あんまり覚えてないけど、家族3人で見たのが最後だったかな

まさかこのメンバーで花火を見る日が来るなんて思ってもいなかった

｢ジフナ寝てんの？｣

WZ｢起きてる｣

私の伸ばした足を枕替わりに、携帯と花火を交互に見るジフナ

TH｢お！スングァニだ！｣

SC｢スングァナ～！！｣

VN｢スングァンマンㅋㅋㅋ｣

SG｢やめろよもう！！｣

向こうで子供みたいにはしゃぐ皆

こうやって少し引いたところから見ると、全員が違う個性を持っていることがよくわかる

それに比べて私は、、

紅一点ということ以外、人としての個性を何も持っていなかった

DN｢そうだ、日本の花火ってすごいんですよね！｣

SG｢日本の女の人はユカタ？？着るって聞いたことあります｣

｢2人ともよく知ってるね｣

JH｢Aも浴衣着たことあるの？｣

｢うんと前だけどね｣

DK｢じゃあ来年ヌナ浴衣着てくださいよ！｣

JS｢僕も見たいかも｣

｢来年かあ、、、｣

そっか

来年はもうみんなと一緒に花火見れないのか

目の前で盛り上がるみんなが、急に遠く感じた

何も聞こえない、孤独で、寂しい空間

WZ｢おい｣

下から腕を伸ばすジフナに頬っぺを掴まれる

｢いひゃい、はなひて｣

WZ｢急にぼーっとするから｣

1人の時に手を伸ばしてくれるのはいつもジフナだった

スーッと離れていくジフナの手

JN｢花火終わっちゃった～、、｣

TH｢来年もまたこの公園で見れるかな｣

HS｢でも俺たち忙し過ぎて来れないかもな！｣

MG｢えええ僕は忙しくても見たいです、ヌナの浴衣姿も見ないと！！｣

｢ふふっ、来年みんながまた花火見れますように｣

JS｢みんなが？｣

｢そう、みんなが｣

きっと無理矢理にでもしないと

私がみんな離れできる日なんて、来ないんだろうな